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回復って?

[~Dr.インタビュー~]

アルコール依存症って自分で気が付くもの?

一般的に中々気づくことは難しいと思います。依存症の本質的な特徴というのは、飲酒によって重大な問題が発生したにもかかわらず、飲み続ける所にあるんだと思います。自分では上手く飲めていると思っていても、周りの人が困っていたり、何とか入院させたいと思っていても本人はその問題に気づかない、或いは認めたくないというような心理が働いて、受診が遅れてしまうというのがほとんどだと思いますので、自分で気付くのは難しいというのが特徴だと思います。

肥前精神医療センターアルコール・薬物依存症病棟医長

 

 

肥前精神医療センターアルコール・薬物依存症病棟医長

 

 

 

 

入院したら治る?
治療はいつまで?

依存症の治療を入院で行うかどうかというのは、それぞれケースによって違うと思いますが、一般的にご自身で止め続ける事が難しいというようになった場合には、入院治療が望ましいと思います。入院治療の中で無理やり止めさせるということではなく、依存症と言うのがどんな病気か知って頂いたり、同じ病気で苦しんでいる方たちの話を聴いたり、そういった体験を通して、ご自身で止め続けるためにどういったことをしたらいいのかを治療の中でやっていきます。そういった治療を行っておりますので、入院が望ましいですが、その段階でご自身に決めて頂くというのもあると思います。依存症であれば必ず断酒をしなければならないかというと、一般的にはそれが理想だと言われますが、中々最初の段階で断酒の気持ちが持てないという方もいらっしゃいます。そうした時にはまずは治療を続けながら外来で減らしていくという取り組みからスタートすると

 

 

 

いうこともやっておりますので、ぜひ早目にご相談を頂く、或いは治療に繋がりながら少しずつ目標を修正していく、そういったやり方も出来ると思います。

肥前精神医療センターアルコール・薬物依存症病棟医長

 

入院中の治療はどんなことをする?

当院の場合は、基本的に10週間のプログラムということで行っております。最初にアルコールによって肝臓に障害があったり離脱症状が激しく出ている方の場合については、まず離脱期間と言うことで、点滴をしたり離脱症状の管理をするところからスタートします。それが終了した後にアルコールリハビリプログラム(ARP)がスタートしていきます。プログラムの中ではアルコール依存症というのがどんな病気であるか、まず病気の特徴をしっかり知ってもらうところからスタートして、ご自身にどんな問題があったか、病気かどうかというところまで含めてこれまでの問題を振り返ってもらいます。依存症の治療の中では断酒の継続

 

と言うのが必要になってくるのですが、入院期間の後半では、断酒を続けるかどうかも含めて今後の退院後の目標設定をして頂きます。具体的に止め続けるためにどんなことが必要なのか、一般的に回復するために自助グループに繋がっていくというのが大事になっていきますので参加をして頂きながら、ご自身で止めていくための考えをまとめて頂くことをやっていただき、退院後いかに断酒を継続していくかということが大事になりますのでそこに向けた計画をして頂くのが後半の治療になっていきます。

 

肥前精神医療センターアルコール・薬物依存症病棟医長


熊本県出身 平成12年佐賀医科大学卒業、熊本大学医学部付属病院神経精神科、国立病院機構琉球病院を経て平成17年より独立行政法人国立病院機構肥前精神医療センターに精神科医師として勤務。平成20年より同センターアルコール・薬物依存症病棟医長、平成25年4月より現職。平成26年10月より同センター依存症治療センター長(併任) 資格:精神保健指定医、精神保健判定医、日本精神神経学会精神科専門医・指導医、日本医師会認定産業医 平成24年より、佐賀ダルクを支援する会会長

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