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初期臨床研修・後期臨床研修

 

 

 

 

   

 

児童精神科研修を希望される先生方へ

  

はじめに

肥前精神医療センターでは、1982年に情動行動障害センターが設置され、以来児童部門を本格的に立ち上げて、行動療法をベースとした治療と研究を行なっています。行動療法を子どもの患者さんに応用するという、今日では広く児童精神医学の分野で行なわれていることを、当院ではいち早く行なっていました。その成果の一つとして、行動療法に基づいた集団親訓練プログラム「お母さんの学習室」を1991年から行なっており、肥前方式親訓練プログラムHizen Parenting Skill Trainingとしてよく知られております。2000年からはAD/HDをもつ子どものお母さんについても親訓練プログラムを開始しています。

 

詳しくはAD/HDを持つ子どものお母さんの学習室の本、二瓶社をご覧下さい。行動療法についてはこころの科学99号、日本評論社(当院の臨床研究部長であった山上敏子編)をご参照ください。

 

 

入院治療

”ひぜん”は全国でも数少ない児童思春期病棟を持ち、行動障害の激しい子どもにも対応できることも特徴の一つです。北部九州一円から対応困難な子どもたちが受診します。熟練したスタッフや指導医にサポートされながら、汗水たらして重い問題を持つ子どもたちに取り組んでいくことは、他ではなかなか経験できないことだと思われます。数的には外来治療が中心となりますが、入院治療で取り組んだ経験が、このような子どもに外来で出会った際の、適切な判断と自信の拠り所となるでしょう。また、最近では入院児童を対象とした集団でのソーシャルスキルトレーニングプログラムを始めました。これは、まだ日本では行なわれているところが少ないものであり、当院でも試行錯誤の段階ですが、こういった新しい治療法の開発も”ひぜん”の特徴の一つです。

 

 

外来

外来診療では、子どもたちに十分な時間をかけて診療をしていることが特徴です。必要に応じて学校や児童相談所、児童養護施設などとも連携を取っています。また、佐賀県の特別支援教育の中で重要な役割りを担う、専門家チームにも当院の児童担当スタッフの多くが参加しており、問題を持った子どもたちの教育にも関わっております。また、発達障害支援センター等と緊密に手を取り合いながら、自閉症の子どもたちの療育や生活支援を行っております。

 

 

主な疾患

”ひぜん”で経験できる疾患は、AD/HDや自閉症スペクトラムや精神遅滞などの発達障害、若年発症の統合失調症や気分障害、摂食障害や強迫性障害などの神経症圏、被虐待児やPTSDなどのトラウマ関連障害、外傷や脳炎後の器質性精神病、その他、不登校やチック、遺糞などがあります。軽症の心身症以外の、子どもの心や行動の問題のほとんどを経験することができます。

また、現在小児科医の皆様は、子どもだけでなく大人の精神科の疾患も経験できます。一般精神科を経験することで、典型的な精神病を理解しやすくなったり、精神疾患をもつ親への対応を学ぶことができるようになります。そういう意味では、大人の精神科にふれることも、子どもの心の問題を扱っていく専門家となるためには必要であると思われます。

 

子どもの心の専門家にも、精神科と小児科の立場の違い、診療場所で言えば外来のみと入院部門併設などいろいろ違った立場がありますが、”ひぜん”での児童精神科研修を中心とした研修は、将来どの立場になる医師にとっても有用であると考えております。熱意ある先生方のお越しをお待ちしております。見学希望の方を歓迎いたします。

 

 

児童精神科研修プログラム一覧

<お母さんの学習室(1クールが12回で約3ヶ月)にスタッフとして参加>

ここでは、行動療法に基づく養育技術を親に理解し実践してもらいます。

小児科の外来でも使えるような技術が多く含まれています。

 

<児童思春期病棟の症例を担当>

ケースごとに指導医がいますので、適宜指導を受けながら治療に当たることができます。

ただし、治療効果が目に見えてくるまでに1年以上かかるケースも少なくありませんので、

できれば1年間より長い研修期間が望ましいと思われます。

 

<外来新患の予診(週に1から2名程度)と再診の陪席>

児童精神科の外来診療を体験していただきます。面接の技術、診断と評価のやり方、治療計画の立て方、薬物選択の手順などを学ぶことができます。

 

<成人の典型的な精神病の入院症例を担当>

一般精神科の典型的な疾患を体験していただきます。

児童精神科医になるには必須と思われます。

また、ご希望があれば精神保健指定医になるための症例を集めることが可能です

(ただし、すべての症例が集まるには2から3年かかる可能性はあります)。

 

<動く重症心身障害児・者病棟の症例を担当>

全国的にも数少ない動く重心の病棟を担当していただきます。

短期入院の患者様を担当すれば行動療法に基づいた行動修正技術を学ぶことができます。

 

<児童の勉強会(ひよこクラブ)>

月に2回のペースで児童部門で症例検討と勉強会を行っています。

 

<児童思春期のSSTプログラムに参加>

”ひぜん”を受診している多くの子どもたちが対人関係の面でつまずいています。

子どもたちにソーシャルスキルを身に付けていただくためのプログラムに参加していただきます。

これは、開発中のプログラムであり、新しい方々の斬新なアイデアを期待しております。

 

<精神科救急>

精神保健指定医とペアになって夜間の精神科救急を担当していただきます(当直)。

 

<病院外での研修>

”ひぜん”医師による児童相談所での診察に同行する、養護学校などでの会議に出席などがあります。また、九州児童青年精神医学懇話会(月1回の九州地区の症例検討会)もあります。その他、学会や勉強会も随時案内します。

 

<その他>

”ひぜん”の医師として必要な仕事(運動会などの行事や医局会などの会議への出席、

休診医師の代診など)を必要に応じてお願いすることがあります。

 

 

精神科あるいは小児科などを2年以上経験された先生方は児童精神科研修プログラムを中心にレジデントの身分で研修していただきます。期間は原則2から3年ですが、ご相談に応じます。

後期臨床研修医(卒後3年目)の先生は、初めは一般精神科医師となるための研修を中心に研修していただきます。ただし、児童精神科研修プログラムにも参加していただく事は可能です。また、一般精神科医師としての研修を行なった後に、児童精神科研修プログラムを中心とした研修に移る事も可能です。

 
 
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